内藤英治 NAITO Hideharu

樹と森の声

2017年
木綿布、墨、藍、型染/二曲屏風
1730×1730mm
第39回日本新工芸展(内閣総理大臣賞)

 
直径2mを超える大カツラの根元を清流が流れ、大樹がここまで大きく育った事に納得し植物の生命力の強さを感じます。大樹の足元に座って写生する時、森ならではの匂い、新緑と葉を通して見える陽や水面の光・音、そして耳に届くせせらぎや鳥の声、風や葉の擦れ合う音など、心地よく心に響いてきます。型染技法と藍濃淡による色彩で自然を享受する自分が居ます。